日誌

2019年9月の記事一覧

ノート・レポート とちぎっ子学習状況調査結果その4

「とちぎっ子学習状況調査」の結果から、平均正答率と児童質問紙の回答のいくつかに相関関係があることがわかりました。
ポイントとなる学力向上10の習慣の3つ目は、「ふしぎだな」「なぜだろう」と感じることです。


○「勉強していて『ふしぎだな』『なぜだろう』と感じることがある」について学力との関連を見ると、学習に対して関心が高い児童生徒の方が、教科正答率が高い傾向が見られます。
 
学ぶ意欲の源は、「知的好奇心」『ふしぎだな』『なぜだろう』という「欲求・動機」です。
「欲求・動機」は、様々な「学習行動」として表出します。
例えば、「調べてみよう」「探してみよう」などの情報を収集する行動です。
そして、学習の過程で「おもしろさ」「楽しさ」などを感じることでさらに学ぶ意欲が高まっていきます。
さらに次の「もっと知りたい」という新たな「欲求・動機」が生まれ学ぶ意欲が高まるサイクルが生まれます。

小学校の学習では、『ふしぎだな』『なぜだろう』という知的好奇心がスタートです。
身の回りにある
『ふしぎだな』『なぜだろう』を見つけて勉強してみましょう。

出典:平成31(2019)年度とちぎっ子学習状況調査報告書(令和元(2019)年8月栃木県教育委員会)

ノート・レポート エビングハウスの忘却曲線のお話し

今日の全校集会では、エビングハウスの忘却曲線について話しました。
名前だけ聞くと難しそうですが、簡単に言うと「学習は、復習が大切」ということです。
記憶は、覚えた直後に忘れてしまいますが、残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持されるそうです。(20%は忘れずに記憶として残っている。)
勉強したことを、1日後、2日後、1週間後、1か月後に繰り返し復習すると、忘れる量が減っていき、脳に記憶として定着していくという内容です。
エビングハウスの実験によれば、定期的に復習をすれば、その記憶は確実に定着していくそうです。
スライドの一部を載せます。家庭学習の参考にしてください。
家庭学習の自主学習で、「授業の復習」や「テスト間違い直し」に取り組むといいと思います。

 
 
とちぎっ子学習状況調査の結果からも、授業の復習をしている児童ほど平均正答率が高い傾向にあります。
「学習は、復習が大切」です。
 

ノート・レポート とちぎっ子学習状況調査結果その3

とちぎっ子学習状況調査の児童質問紙の集計結果より、シリーズの第3弾は、「家庭学習の時間」です。



○平日の学習時間のグラフから、「1時間以上」学習をする割合は、小4が47.1%、小5が
59.6%、中2が74.5%で、学年が上がるにしたがって高くなっています。

○平日に学習を「全くしない」割合は、全ての学年で3%を下回っています。
○休日の学習時間を見ると、「2時間以上」学習をする割合は、小4が21.7%、小5は22.6%とほぼ同程度ですが、中2は45.6%で、小学生の2倍以上です。
○休日の学習時間も学年が上がるにしたがって学習時間が長くなる傾向が見られます。
 家庭学習の時間について烏山小学校では、1・2年生は20~30分、3・4年生は40~50分、5・6年生は60~70分を目安にしています。
 児童に配布した家庭学習の進め方をいつも見えるところにおいて家庭学習をがんばりましょう。


出典:平成31(2019)年度とちぎっ子学習状況調査報告書(令和元(2019)年8月栃木県教育委員会)

ノート・レポート とちぎっ子学習状況調査結果よりその2

とちぎっ子学習状況調査の平均正答率と児童質問紙の回答のいくつかに相関関係があることがわかりました。
ポイントとなる学習習慣の一つは、前回紹介した「家で、学校の授業の復習をしている」について「はい」と答えた児童ほど平均正答率が高い傾向が見られました。
2つ目のよい学習習慣は、「家で、テストでまちがえた問題について勉強をしている」です。
下のグラフは、「家で、テストでまちがえた問題について勉強をしている」の回答と教科平均正答率との関係を表したものです。


○グラフから、どの学年でも「家で、テストでまちがえた問題について勉強している」に対して、「はい」と回答している児童生徒の平均正答率が高いことがわかります。
○また、学年が上がるにつれて、その差が大きくなります。
○「家で、学校の復習をしている」、「家で、テストでまちがえた問題について勉強している」について、学んだことを振り返る習慣が身に付いている児童生徒の方が、教科正答率が高い傾向が見られることがわかります。特に、中2になるとその差が顕著で、正答率で18.4点もの差がみられます。
 ◎家庭学習では、授業の復習と間違えた問題を勉強することが大切です。
  テストの間違え直しをして授業の内容をしっかり習得しましょう。
  自主学習ノートをつくって間違えた問題のやり直しをする習慣を付けましょう。


出典:平成31(2019)年度とちぎっ子学習状況調査報告書(令和元(2019)年8月栃木県教育委員会)